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8.銀行から融資を受けるポイントは?

<1>銀行の債務者区分

銀行は貸出先会社(銀行にとって債務者)を、正常先、要注意先、破綻懸念先、実質破綻先、破綻先の5分類にしています。その定義は
(イ) 正常先
  業績が良好であり、財務内容にも特段の問題がないと認められる債務者
(ロ) 要注意先
  貸し出し条件、履行状況に問題がある。業況が低調ないし不安定。財務内容に問題があるなど、今後の管理に注意を要する債務者。なお、このうち(ハ)の破綻懸念先に近い企業を要管理先としている。
(ハ) 破綻懸念先
  現状、経営破綻の状況にはないが、経営難の状態にあり、経営改善計画等の進捗状況が芳しくなく、今後経営破綻に陥る可能性が大きい債務者
(ニ) 破綻先
  法的、形式的な経営破綻の事実が発生している債務者


(2)融資先の経営状況の把握方法
銀行が融資している相手先を、要注意先、要管理先に区分する方法はおおむね下記のように行われると思われます。


(イ)要注意先の定義
債務超過の会社、赤字が続いている会社、僅かな利益は計上しているが、その利益に対して借入金の金額が異常に多い会社。


(ロ)要管理先の定義
要注意先のうち、次のいずれかに当たる会社
(1) 銀行が金利支援している状況の会社。
(2) 銀行が、元本返済条件を当初の期限より大幅に長く改訂している等により支援している状況の会社。
(3) 約定弁済が三ヶ月以上延滞している会社。


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