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5.経営分析のポイントと方法は?

<1>経営分析のポイント

会社の決算書から分析できる項目は通常次の三つです。

(1) 収益性(収益性のポイントは純利益です。一般にいい経営成績かどうかは売上高や資産総額、又は自己資本に対する比較が重要です。)

(2) 流動性(流動性とは支払い能力のことです。黒字倒産という言葉があるように、いくら利益を計上していても資金繰りが破綻してしまってはなんにもなりません。負債をどのくらい余裕を持って返済可能かを示す指標が流動性です。)

(3) 生産性(会社とは、資源を仕入れ、加工して又は必要な場所に移動することによって仕入れた資源の価値を高め、利益を計上しようとするものです。その、どれだけ価値を高めたか、またその効率を示すのが生産性です。)
分析の仕方は、まず、これらの各項目の数字の実数をその企業の過去に数字と比較したり、同業他社の数字と比較したりすることによってどれだけ変化したか、同業他社と比べていいのか悪いのかが判断できます。また、相互に関係する数字の比率を求めて、より意味のある数字を出したり、総合的な分析をしたりすることもできます。


正確な決算書がカギ

ただし、これらの分析をするときに最も重要なことは、分析の元となる決算書が正確であることです。いくら種々高度な分析をしたところで、その元となるデータに信頼が置けなければ、なんの意味もありません。経営分析は過去5年くらいの数字を使用することがあります。つまり、間違った数字を作るとその影響は5年くらい将来に引きずることもあると言うことです。
また、たとえば無理矢理利益を出そうとして、減価償却費を正規の金額より少なくしか計上しなかったとします。そうすると、翌年は固定資産の金額が正規の金額より多く表示されることになります。すなわちその多い金額だけ架空資産があることになり、これを解消するためには数年から、建物のように耐用年数の長い固定資産ですと10年以上かかることになります。その間経営分析をしても正しい数値はでないことになります。

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