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4.キャッシュフロー計算書とは?

<2>経常収支計算

 通常の営業上発生する資金の収支を表します。損益計算書でいうと経常利益に当たります。経常収入とは商品等を売り上げたことによる資金の流入、受取利息等の営業外の収入がこれに当たります。経常支出とは、仕入れ代金、外注費、給料、家賃、借入利息等の支払いをいいます。経常収入から経常支出を差し引いた金額を経常収支差額といい、この金額が多ければ多いほど資金繰りは健全です。また、経常支出に対する経常収入の割合を経常収支比率といい、通常105%以上あると資金繰りは健全だといわれています。100%だとちょうど収支が同額ということなので一応良さそうですが、これ以外にも設備投資資金、借り入れ返済資金等が必要ですので一般的には105%以上必要でしょう。また、100%を割り込んでいる状態が何期か続くようですと経営が破綻する警戒信号です。事実、倒産した企業の経常収支比率をみてみると、損益計算書で利益を出していても、多くの場合100%を何期か続けて割り込んでいます。ご自分の会社の経常収支比率を改めて見直してみてください。もし経常収支比率が悪いようでしたら、すぐに原因を発見し対策を立てる必要があります。
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