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1.伸びる会社の条件とは?

<4>堅実経営

 どのような時代にも好況不況の波はあります。大きな景気の後は大きな谷が来ることになるでしょうし、不況と言われている時でもいつかは好況の波が来るものです。世の中に好不況の波があるように、会社の中でも、積極策がすべてあたり、急成長するときもあれば、全く運に見離されたように、やることなすこと何でも裏目裏目に出るときもあります。企業は外部と様々にかかわっており、それらの影響を強く受けていますから、どんなに経営者が優れていたとしても波があるのは避けられません。
 そこで、経営者にとって重要なことは、どんな大きな不況の波が来ても、どんな不運に見舞われても、ゆるがないだけの体力をつけておくことです。会社にとって体力とは、内部留保を厚くすることです。すなわち設備や在庫に過大な投資をすることなく、不必要な交際費をおさえる等常に無駄を省き、役員報酬は世間並みにおさえて私生活を派手にせず、株式投資等は投機にならないように得意先の株式等必要な範囲にする、というようなことです。
 常にこのように心がければ、本当に会社に必要な時に思い切った投資ができ、会社を急成長へと導くことができるでしょう。すなわち、売上が増大するときには、設備への投資だけでなく、在庫の増大、売掛債権の増大等の運転資金も多額に必要となることが通常だからです。よく黒字倒産と言う言葉を聞きますが、黒字倒産とは、売上の急成長時にこの運転資金が足りなくなって倒産してしまうケースです。堅実な経営をしていれば決してこのようなことはないばかりか、チャンスを生かして優良会社へと成長していくことが十分予想されます。
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