1.伸びる会社の条件とは?
<2>経営者の先見性
伸びる会社の条件のうち、経営者自身の先を見る能力も重要な条件です。
会社は世の中のさまざまの動きの中で活動しています。経営者はその動きのうちで、自社に関係ありそうな情報を常に把握し、将来の経営方針を決めなければなりません。
経営者が把握しなければならない情報とは、例えば、自社製品に対する消費者の好みの変化、営業店舗の立地、原材料又は仕入価格、賃金動向、社員の能力、勤務成績、自社・技術力研究開発能力、得意先の支払能力、金融情勢、金利動は、同業他社の動向、国内外の競合製品の開発、監督官庁の規制、業界の発展性等相当広い範囲にわたっており、しかもこれらの情報を同業他社より早く入手する必要があります。
次に、これらの情報によって将来の自社をとりまく情勢を把握し、自社の長期計画を画くと良いでしょう。この長期計画は経営者の夢で良いのですが、現状を正確に把握したうえの夢ならば実現する可能性は非常に高いと言えるでしょう。
逆に、このような情報を入手する努力をしない経営者は、同業者に追いこされ、又は業種転換に遅れる等して衰退の道を辿ることになる可能性が非常に高いと言わざるを得ないでしょう。
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